地すべり、斜面崩落、河岸崩壊、崖崩れ 日本綜合建設株式会社は土砂災害対策と、建設工事事前地質調査のパイオニアです。

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「地すべり」を知っていますか?
耳慣れない言葉だという人も多いでしょう。山肌の斜面が人家や植栽を載せたまま、ゆっくりと滑動する現象です。通常は年間移動量もわずかで目に見えない程ですが、大雨や地震をきっかけとして急激に滑り落ち、大災害に発展する事があります。
長野県内の山間部は、ほぼ全域が「地すべり」地帯に含まれています。

地附山地すべり災害の記憶


遠足や社会見学などで訪れる子供達も多い
長野市の中心部、いつも観光客で賑わう善光寺のすぐ背後に地附山があります。標高700m程の地附山は山頂まで緑に覆われ、多くの昆虫や動物が住み野の花が咲く、のどかな里山です。

ふもとまで市街地が迫り交通の便が良く、休日ともなれば長野市街が一望できる山腹の公園には家族連れが訪れ、遊具遊びに興じる子供達の声が聞こえて来ます。


未曾有の大災害発生

昭和60年7月26日、この地附山で大規模な「地すべり」が発生しました。

例年にない梅雨の長雨をきっかけに、突然斜面が激しくすべりだし、山麓の住宅地へと押し寄せました。

土砂が山麓の団地や老人ホーム松寿荘などの建物を飲み込み、自力で逃げる事の出来なかったお年寄り、26名の命が奪われました。


「地附山地すべり」発生直後の航空写真

当時、長野県地質ボーリング協会の会長を務めていた弊社社長美谷島邦雄は、協会員各社をとりまとめ現地に急行。夜を徹しての救助活動に協力するとともに、協会内に対策本部を設置して情報を収集。監視体制の強化や対応の指揮にあたりました。

把握された災害全体像からは、再び雨が降れば泥流が発生しさらに被害が拡大する恐れがあり、二次災害防止に向けての防災工事が急務であると判断されました。

外縁部ではまだ小規模崩落が続く中、応急対策としてH鋼を打ち込み土留めをし、各社からブルドーザーなど30台を動員して一週間で整地を終えると同時に、地下水調査のためのボーリングを開始、伸縮計や光波測量計などの観測機器を設置して大規模復旧作業に備えました。

その後、地付山には再び地すべりを起させないための、大規模な防災工事が施されました。

アンカー工、のり枠工など地すべり土塊を固定する抑止工の施行が進む中、地すべり発生の最大要因である地下水を取り除き、原因そのものを断つ抑制工では当社が開発した「RCセグメント集水井」が採用されました。

ブルドーザー30台を動員した整地風景


当社が開発した「RCセグメント集水井」

地すべりによって山肌を覆っていた豊かな緑は失われ、防災工事直後にはのり枠やアンカーで固められた地附山はまさに、外科手術後のギブスをまとったように痛々しい姿でした。

工事完成直後の地附山の姿。のり枠工やアンカー工で固められた姿が痛々しい。


地すべり防災の見本として

この工事跡地に作られたのが「地附山メモリアル公園」です。未曾有の大災害と闘った現場には、地すべり防災工法の実地見本として、全国各地の地すべりに悩む地域から、頻繁に見学者が訪れます。

中央広場には自然災害に対し、常に油断せず防災意識を持ち続ける事を誓うモニュメントとして、当社開発の「RCセグメント集水井」が頭を覗かせています。

あの大災害から25年を経た現在、市民有志の熱心な植栽活動や自然そのものの力によって驚くほどに緑が回復し、昆虫や小鳥、動物たちも戻って来ました。

一見すると工事の跡も目立たなくなり、地すべり災害によって丸坊主になった同じ場所だとはとても信じられません。子供達が遊び、自然を身近に感じる事が出来る豊かな里山が復活しました。

しかし集水井の近くに寄って耳を澄ませば、今も横孔ボーリングによって排除された地下水の流れる音が聞こえます。11カ所に配置されたGPS観測システムは、昼夜を問わず地面の動きを監視しています。

四半世紀前に施工された数々の技術が今も機能し、のどかな里山の風景を支えています。


地附山メモリアル公園


RCセグメント集水井とGPS監視システム


各防災工法の説明看板が設けられている


公園上部からは長野市東南部、須坂市が一望できます。

「地附山地すべり災害」を知らない世代も増えました。しかし現在も全国各地に「地すべり地」は存在しています。

私達は「地附山地すべり災害」を語り継ぐ事で早期防災を促し、今後地すべり災害による被害が出ないよう警鐘を鳴らし続けたいと考えています。

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