地すべり、斜面崩落、河岸崩壊、崖崩れ 日本綜合建設株式会社は土砂災害対策と、建設工事事前地質調査のパイオニアです。

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地すべりの発生には地質要因が大きく影響するので、同じ地域内で繰り返し発生する場合があります。過去に地すべりが発生した場所の近くには、まだ認識されていない「地すべり地」が潜んでいる可能性も少なくありません。私たちは過去の発生例を記録・研究する事で、隠れた「地すべり地」を発見し、早期防災に役立てています。
・ 歴史に見る地すべり災害
・ 近年、地すべり災害リスト

歴史に見る地すべり災害善光寺地震に起因する各地被害の記録

善光寺地震に起因する被害

弘化4年(1847年)に発生した善光寺地震は、現在の長野市直下を震源とし、推定されるマグニチュードは7.4。余震はその後1年間も続いたと言われます。この地震によって新潟県新井市から松本市まで、広範囲で山崩れや地すべりが発生しました。

特に篠ノ井・信州新町・中条・小川・鬼無里地区に大規模な被害が集中しました。岩倉山の大規模な地すべりで犀川が塞き止められて巨大な天然ダムが出来、上流の広範囲が湛水。20日後に決壊した際は下流域に大洪水をもたらし、川中島をはじめ多くの地域が壊滅的な被害を受けました。

当時この地域を納めていた松代藩では災害状況の把握や、幕府への報告などに多くの絵図が作られ現在に伝わっています。

「信州地震大絵図」(長野市松代真田宝物館蔵)


善光寺地震の際の災害状況を描いた、横幅4mを越える大絵図。
山地の崩壊、天然ダムで湛水した地域、決壊で被害を受けた地域などを色分けしています。

なかでも嘉永2年(1849年)、地震2年後に藩主真田幸貫公が復興状況を巡視した折、随行したお抱え絵師、青木雪卿が描いた67枚に及ぶ絵図は、災害直後の姿でこそないものの、極めて写実的で崩壊の形態、崩積土の性状推定に役立ちます。

「感応公丁未 震災後封内御巡視之図」(長野市松代真田宝物館蔵)


名刹「臥雲院」にほど近い中条桐窪の地すべり跡を描いた一枚。崩落後の土がむき出しになった状況がよく解る。
←「於念仏寺村桐窪組眺望臥雲院乃近辺震災山崩跡之図」青木雪卿

↓現在の同じ場所。青木雪卿の筆の正確さが解る。



この図からは旭山の北山腹で発生した崩壊や、裾花側沿いの川岸決壊の様子がよく解る。
←「於爐村塩畑眺望東南之図」青木雪卿

↓現在の同じ場所。画面中央は旭山、画面左奥に見える平野部は長野市街地



←「於伊折村和佐尾村境字大久保遠望北之方図」青木雪卿

この絵に描かれた場所を特定する事は難しいが、崩落崖の様子や崩積土塊の状態などが細かく描かれている。

善光寺地震に起因する地すべりは、被害が甚大であったからこそ松代藩以外の近隣村史、郡史などにも多くの資料が残っています。発生から150年しか経ていないこともあり、現在でも所々でその時の地すべりの痕跡を見つけられます。

長野県各地の村史、郡史を紐解くと、もっと古い時代の地すべりの記録を見つける事があります。写真や正確な地図の無かった時代の事ですので、記録としての正確さには疑問がありますが、それらの文献資料は、未だ認識されていない「地すべり地」発見の手がかりとして研究が進められています。

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近年、地すべり災害リスト

弊社創業開始からの50余年間に、長野県内で被害を出した地すべり災害を「日本の地すべり災害事例写真集」(砂防広報センター)の記録から抜粋しました。

発生年 都市・町村 区域名 被災内容(原因)
昭和41年 長野市松代町 牧内 5戸全壊(地震)
昭和46年 北安曇郡小谷村 小土山 一級河川姫川閉塞
人家15戸全壊 国鉄路線
昭和48年 上水内郡鬼無里村 萩ノ峰 村道690m、県道141m
昭和51年 上水内郡信州新町 奈良尾 14戸全半壊(台風)
昭和51年 北安曇郡池田町
八坂村など
3カ所 .
昭和55年 上水内郡小川村 味大豆 県道80m、村道100m
公民館1棟
昭和59年 木曽郡大滝村 松越 死者13名、負傷者1名
全壊8戸、半壊4戸、一部破損8戸
昭和60年 長野市 地附山 死者26名、負傷者4名、全半壊64戸
地すべり土塊量500万立米
平成1年 下伊那郡阿南町 井戸 .
平成6年 北安曇郡小谷村 清水山 .
平成7年 上水内郡小川村 中牧 全壊4戸
平成7年 北安曇郡小谷村 清水山 一部破損1戸
平成9年 上水内郡鬼無里村 裾花川 .

地すべりは再発傾向の強い災害です。適切な防災対策工事を施し、現在地すべりの滑動が収まっているからといって安心は出来ません。

梅雨の長雨や台風、大雪後の融雪水や地震などの自然要因、不用意な建設工事による上部載荷や末端切土などの人為的要因によって再発する可能性があります。

上記リスト以外も含め、過去に地すべりを起こした場所や地域では、継続的な監視を行い、警戒を怠らないことが重要となります。

また既に判明している「地すべり地」と同じ地質、土質の分布を調べ、地すべりが発生しやすい地域を地図化する試みをすすめています。


災害発生後25年を経た地附山では、現在も「GPS観測システム」が地面の動きを監視しています。

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